レーザー加工

【初心者向け】レーザー加工のパラメータ設定を考えてみた。レーザー加工の基本

レーザー加工のパラメータを考えてみた。【初心者向け】

どうも、としさるです。

前回書いた記事の最後にネコのシルエットのテスト加工を行いました。

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そのときに若干線が薄いなぁと思いましたので、今回その改善のために加工パラメータを変更して何度かトライしましたが、まずは初心者の方にも分かりやすいよう、まずは「レーザー加工におけるパラメータ」について一度ご説明いたします。

 

 

レーザー加工におけるパラメータについて
※本記事におけるレーザー加工とは「ダイオードレーザー」による加工になります。「CO2レーザー」ではございませんので予めご了承ください。

 

レーザー加工の初心者の方の場合、「レーザーの設定ってどうしたらいいの?」「専門的な知識がないと操作が難しいんじゃないか?」「機械に疎いから自分にはムリ。。。」と思ってしまう方もおられるかもしれません。

 

ところがレーザー加工というものはそんなに難しくありません!
世の中にはレーザー加工機自体を自作するような凄い方もおられますが、私が購入したEtcher Laserのような完成品タイプであれば、取説やマニュアルをしっかりと読むことで簡単に使えるものがほとんどです。

 

私の経験から言いますと、レーザー加工機において重要なパラメータは以下の3点が挙げられます。

①レーザーの出力

②加工スピード

③加工回数

 

①レーザーの出力について、まずこの出力を把握することが重要です。前回の記事にも記載しましたが、レーザーの出力に応じて加工できる範囲がことなります。出力とはレーザーの強さのようなイメージで、通常W(ワット)という単位で表示されます。
ただ単純に材料の表面に彫刻だけしたい、という場合は出力が低かろうが高かろうがさほど大差はありませんが、切断したい場合には後述する加工スピードを落とす、加工回数を増やす必要があるため出来上がりまでに時間がかかってしまうので注意が必要です。

 

②加工スピードに関してはとても単純です。これはレーザーをどのくらいのスピードで加工物に照射するか?ということです。基本的に、レーザーの照射時間が長いほど強く濃く加工でき、短いほど弱く薄く加工できます。たとえば木材の場合、加工スピードをゆっくりにすると材料がすぐに焦げてしまい幅広な加工になりますが、加工スピードを早くしてあげるとペンで線を引いたようなすっきりとした出来上がりになります。

 

③加工回数についても同じくシンプルで、同じ形状・デザインを何回続けて加工するか?ということです。私がこれまで使用してきたレーザー加工機の制御ソフトはいずれも加工回数の指定ができました。たとえば1回の加工では切断できなかったが、同じ箇所を2回加工すると切断できる、というようにスピードだけでなく加工回数の検討もレーザー加工では重要になってきます。

 

 

以上、簡単ではありますがレーザー加工におけるパラメータについて説明させていただきました。これらの点については、実際に自分の手で加工機を操作して作りたいものを作っていくうちに、いつの間にか当たり前のように考えているポイントになります。また試行錯誤することで「この材料でこの加工をするときはこの条件がよかったな」というようにベストな条件を見つけることができ、それもまたレーザー加工の楽しみでもあるのかなと思います。

またレーザー加工機のメーカーさんによっては、テスト加工をさせてもらえるところもありますので、一度依頼してどんな条件で加工されているのかをチェックしてみるのもアリかなと思います。

 

それではまた!